堀越千秋 展 – 見て忘る –

Chiaki Horikoshi Exhibition

2000年1月18日(火) - 1月30日(日)

■DMテキスト
スペインでのある日、森 澄雄さんの俳句を目にして、巨木が青空に立っていることを知った。
僕は大いに嬉しくなり、笑った。見ればバルコンに放置されたサボテンも、ブンタ・ウンブリアから拾って来た貝殻付きの坪の破片も、笑っているようだった。
そして僕は描いた。いうまでもなく、すばらしい出来となった。僕はまた笑った。
<堀越千秋>

[森澄雄 略歴]
1919 兵庫県綱干に生まれ、五才より長崎市に移る
1940 「寒雷」創刊により加藤楸邨に師事
1942 九州帝国大学卒業
1960 主宰誌「杉」創刊
1978 句集「鯉素」で読売文学賞受賞
1987 句集「四遠」で蛇笏賞受賞
1997 恩賜賞、日本芸術院賞受賞、日本芸術院会員となる
1999 句集「花間」随想集「俳句のいのち」で毎日芸術賞受賞
句集に「雪櫟」「花眼」「游方」「淡海」「空櫓」「所生」「はなはみな」「餘日」「白小」など。
俳論・随筆に「めでたさの文学」「俳句のいのち」「俳句のゆたかさ」「俳句に学ぶ」など多数。

■ 堀越千秋プロフィール
1948年東京都生まれ。
東京芸術大学大学院油画科専攻終了後、ヨーロッパ各地を放浪。 1976年スペイン政府給費留学生としてマドリッドに定住する。

マドリッドを中心に世界各地で活動を続ける堀越は、「スペインは、誰もがヒピカソの勢いと、短気と、粗放さ を持っている芸術国家だ」というスペインへの共感をベースに、絵画、立体、壁画などのアートからカンテ( フラメンコの唄)、エッセイといったさまざまな分野において、 ダイナミックで幅広い作品を生み出してきた。
「武満徹全集(小学館)」の装画で経済通産大臣賞。ライプチヒ市「世界で一番美しい本」日本代表に選出。全日空機内誌「翼の王国」表紙絵でも知られる。
カンテの名門一族「アグヘタファミリー」との親交を深め、カンテ(フラメンコの唄)の名手としても活躍し、2004年フジロックフェスティバルにも出演した。
著書に「フラメンコ狂日記」、「絵に描けないスペイン」「赤土色のスペイン」「美を見て死ね」など多数出版される。

2014年、スペイン政府より文民功労賞を受賞。
2016年、マドリッドにて死去。

■ Opening
1月18日(土)pm3:00~ 「堀越千秋を囲んで」

■ アートパフォーマンス
1月15日(土)pm5:00~
会場:フェスタフェスタ

■ カンテ、フラメンLIVE 
1月16日(日)pm7:00~  
会場:画廊香月
会費:各 ¥3.000