齋藤真一 展 – 祈り –

Shinichi Saitoh Exhibition

1999年7月17日(土) - 8月 1日(日)

■ DMテキスト
何時迄たっても
果てしない道が
続いている

女の寂しさ、悲しさ、業をすべて知り尽くしているかのような色使い、筆使いの画家。
絵に向かいあった瞬間に、目に入ってくるのは、あの”あかい”色。
しかも女性しか知らない身体の奥底を流れる血の色だ。
北国の瞽女に惹かれた齋藤は、彼女たちを描いた。
描かれた彼女たちの背景に、北国の過酷な寒さや、瞽女ゆえの悲しさが感じられる。
どうしようもないという彼女たちの表情がたまらなく切ない。

■ 斎藤真一プロフィール
1922 (大正11)岡山県生まれ。
1948 東京美術学校(現芸大)卒。
1959 バイクでヨーロッパ各地を旅行。
1959 藤田嗣治を訪ね,日本の美は東北にあると啓示を受ける。
1961 津軽三味線の音色に驚き、古老より瞽女を教えられる。
1961 以後10年かけて越後瞽女宿300軒を巡り亡き瞽女200人を発掘。
197 文春画廊で越後瞽女日記展。
1973 エッセイストクラブ賞受賞。
1975 お春瞽女物語り展。
1977 パリ個展開催。
1978 絵日記「瞽女を訪ねて」刊。
1979 さすらい斉藤真一展/池袋西武。
1985 明治吉原細見記展/西武アートフォーラム
1985 作品「吉原炎上」が東映より映画化。日本橋高島屋個展。

■ Opening
7月17日(土)4:00pm~ 「追悼番組ビデオ随時放映します。」