岸田淳平 展 – 冬の花 –

Junpei Kishida Exhibition

1998年1月24日(土) - 2月15日(日)

■ DMテキスト
花だから、女の人だから、もっと華やいでいいのに、ぼくの画面は、いつもさみしげになってしまう。そういえば、幼い頃から、狭い路地裏が好きだった。部屋の暗い片隅が、いちばん心おちついた。冬に咲く花は、冬にしか咲けないのだろうか。それとも、冬が、ほんとうに好きなのだろうか。 
岸田淳平
   
■ 岸田淳平プロフィール
1943年 大阪生まれ
1966年 関西学院大学心理学科卒業
1981年 第12回版画グランプリ展、サロン・ドートンヌ展
1982年 第4回現代版画コンクール展、第50回日本版画協会展、第32回モダンアー展、第10回イビザ・ビェンナーレ展
1983年 第1回版画大賞展
1984年 シロタ画廊で初めての個展、第15回国際美術展

■ レビュー
しばしばおもう思いがある。
でもそのほとんどは大したことではないのだろう。
引きずってきた思いのように思うけれど、ほんとうにそうなんだろうかともおもう。
引きずればその重さに耐え続けなければならない。
いまでも生きているなら、それが生きるということなのかも知れない、ともおもう思いもあって、
そんなに強い人ではないのだから、一緒に生きようなんて別れるくらいなら言わない。
大したことでない生でいいとおもう。
いつまでも絵がうまくならない。
いつまでもおんながわからない。
<岸田淳平>

■ Opening
1月24日(土)5:00pm~ 「岸田淳平を囲んで」