三津木晶 & 亀川豊未 展

Aki Mitsugi & Toyomi Kamegawa Exhibition

2014年10月11日(土) - 11月 3日(月)

■ DMテキスト
25年を迎えるギャラリーモリタでは、
亀川豊未の彫刻・三津木晶の絵画が織り成す独創的な幻想世界をセレクトいたしました。二人の作品は地域や国境の枠を飛越え,アートが持つ”自由”を感じさせてくれます。わたしたちは日々暮らす現実社会の中で、閉塞感を抱えながら生活しています。だからこそ、二人の生み出す創造世界が、巡り会った人々の新たな夢や勇気が生まれるきっかけとなることを期待しています。

□ 絵と私
この光の中の手の届かぬものに触れていたい。
きっと遠い記憶も、たった今の光の中の一つになっている。
私の見ているものを見てみたい。
すると、
眼を閉じても開けていても
重なり合う一つのかたちが現れます。
今は切り取られ
暫らくすると、
絵と私の距離は保たれたまま、静かな夜を迎えます。
<三津木晶>

□ 樟とわたし
私は樟(クス、クスノキ)という木で制作をしています。
私の生まれ育った九州はその樟が多く生育しています。
一年中、青々とした葉を茂らせていることから、
昔から‟魂ふり”の樹木とされてきました。
(※魂ふり…植物、動物、鏡、などの呪物が、その力によって、人の魂を活気づけ、生き生きとさせるという力強い動作的な作用力)
私にとって樟での制作は自然と共に生きていくための一つの手段であると考えています。樟での制作で、今まで知らなかった世界に目を向けることや、自分なりの表現を追及していきたいと思っています。
<亀川豊未>

三津木晶 
1987年 北九州市に生まれる。
2008年 福岡教育大学初等教育美術専修卒業。
2012年 塩井一孝・三津木晶二人展(ギャラリーモリタ)

亀川豊未
1989年 北九州市に生まれる。
2012年 福岡教育大学初等教育美術専修卒業。
2014年 福岡教育大学大学院美術教育修了。
    第70回福岡県美術展覧会県知事賞受賞。

DMデザイン 今林寛晃(建築家)