斎藤秀三郎

Hidesaburo SAITO

【Japanese】
斎藤秀三郎
1957年に結成された前衛美術家集団「九州派」のメンバー。
「文明」など社会的な批評を題材に平面、立体、インスタレーションを問わず作品制作を98歳となる現在でも作品制作を続けるとともに、地元の若い作家たちとも交流を続けている。

キャベツをモチーフとした銅版画は、銅板全体に細かなひっかき傷を作り、その後、図柄の部分を削って刷るメゾチント技法による。
精密な作業が求められ、斎藤の場合、作品1点を仕上げるのに約3カ月を要するという。
世代が離れた作家たちの開く展覧会やイヴェントに、斎藤は高齢となった現在でも積極的に顔を出す。そうした姿勢により、年齢を感じさせない若々しい表現が生まれる。

1922 宮崎県⻄都市に生まれる
1943 南満州工業専門学校鉱山工学科(大連)入学同校 2 学年の時、第二期海軍飛 行専修予備生徒を志願し、三重海軍航空隊に入隊 1952(旧制)九州大学農学部水産学科卒場
福岡市立姪浜中学校(理科)に就職 大学卒業時、示された就職先が寒い所だったので、寒さが苦手な私は市内の中学 校に就職。そこで新進気鋭の美術教師との出会いがあり、猛烈に美術に目覚め
る。
1954 第10回福岡県美術展(岩田屋ホール福岡/福岡)
1955 第40回二科展初入選(東京)
1957 第42回二科展落選(東京)
「九州派」に参加
二科展落選の衝撃は大きかった。 九州派のリーダー桜井孝身氏に会い、決意の程を話して九州派に入れてもらう。
桜井氏日く「俺たちは落選者を大切にするグル ープなのだ」と、感動する。
1958 九州派街頭展(福岡県庁壁面)
第1回九州アンデパンダン展(⻄日本新聞社講堂/福岡) 県展の審査制に反対して、九州派主催の九州アンデパンダン展を開催。グループ は革新の域に燃えていた。
1959 第9回モダンアート展(東京) 第23回自由美術展(東京)
第2回九州アンデパンダン展(⻄日本新聞社講堂/福岡)
第3回九州派展(銀座画廊/東京)第福岡県立盲学校に転勤 「グループ⻄日本」に参加。 組合活動に熱心で、率先して大牟田労働争議にも泊まり込みで参加する。
1960 第1回グループ⻄日本結成展(福岡丸善画廊) 九州派の運動がひとしきり続いた後、グループは休息状態に入り、この先を案じ ていた時期があった。その頃、会員の一人磨墨静量氏から別にグループを造らな いかという相談を受けた。私は少なからず驚いた。私は組合活動にも熱心な桜井 氏と考え方が近く、何等不満などなかったからである。しかし、今までのコンセ プトが果たして抽象画で表現できるのか、かと言ってみんなが抽象へと進む中 で、ひとり自分だけが具象を通す意思も弱く、悩んでいたので、この機会に抽象 を学ぶべく「グループ⻄日本」に参加することを承諾しました。
1962 第5回⻄日本美術協会展(グループ⻄日本改称)
1967 個展(福岡フォルム画廊/福岡)
1968 第2回福岡市⺠芸術祭/奨励賞(福岡)「九州文学」8月号の表紙。
1969 第3回九州・現代美術の動向展(福岡県文化会館/福岡)
1970 第4回九州現代美術の動向展(福岡県文化会館/福岡) この時期。初めてインスタレーションを試みる。
1981 個展(小倉井筒屋)
1985 第1回和歌山版画ビエンナーレ展(和歌山)
この頃、版画と出会う。 メソチント株法による銅版画を始め、表現の確かな手応えを感じる。国内、外の コンクールに銅版画作品を出品し続ける。
1988 九州派展(福岡市美術館企画/福岡)
第11回グレンへン国際版画トリエンナーレ展(ハルデンシュール/スイス)
第2回リュブリン国際反戦芸術トリエンナーレ展(メダネク国立美術館/ポーランド)
1989 第18回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展(リュブリアナ近代美術館/ 旧ユーゴスラビア)
1991 第13回エンバ美術コンクール(エンバ中国近代美術館/兵庫)
1992 個展(福岡市美術館/福岡)
第14回エンバ美術コンクール展(エンバ中国近代美術館/兵庫) 個展(シロタ画廊/東京)
1993 第 15 回エンバ美術コンクール展(エンバ中国近代美術館/兵庫)
1994 斎藤秀三郎版画展(久我記念美術館/福岡)
第16回エンバ美術コンクール展(エンバ中国近代美術館/兵庫)
1997 個展(ギャラリーとわーる/福岡)
2000 宮司・アート参道プロジェクト参加(宮地獄神社参道/福岡)
2008 個展(福岡アジア美術館)2008
2009 個展(アートスペース漠/福岡) 村上勝氏の企画展「能古プロジェクト」参加(能古島/福岡)
個展(由布院駅アートホール/大分) 「能古プロジェクト・ドキュメント」展(アートスペース漠/福岡)
2011 個展(アートスペース狭/福岡)
2012 第7回津屋崎現代美術展(福津市/福岡)個展(アートスペース模/福岡) 2014 個展(アートスペース狭/福岡)
2015 2人展「みじかなるもの・はるかなるもの」黑岩俊樹/映像作家+斎藤秀三郎/ 美術家(ギャラリーおいし/福岡)2015 ギャラリーおいし(福岡)
2017 斎藤秀三郎展・キャベツ現代文明に対する不安(ラスチカス/東京)「札幌 国際芸術祭 2017」・DOMMUNE SAPPORO 参加 2017

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