Gallery MORYTA

駒井 哲郎

Tetsuro Komai


日本における現代銅版画の先駆者(パイオニア)である駒井哲郎(1920-1976)は、深淵な詩的世界が刻まれた版画により、国内外で高く評価されてきた。 黒いインクと白い紙の豊かな表情のなかに立ち上がる、夢と狂気のあわいを彷徨う駒井の宇宙。 駒井は銅版画を追求した一方、詩人や音楽家と交流し、総合芸術グループ「実験工房」での活動や詩画集の出版などで、文学や音楽との領域横断的な表現を試みました。またルドンをはじめ西洋画家たちへの敬愛も、駒井の芸術観の形成に深く関わっている。

1938年、東京美術学校(現・東京藝術大学)油画科に入学。 1951年、『束の間の幻影』がサンパウロ・ビエンナーレ展受賞。 1952年、ルガノ国際版画ビエンナーレ受賞。 1953年、資生堂画廊で初個展。同時期にグループ実験工房にも参加している。 1954~55年渡仏。パリの国立美術学校でビュラン技法を学ぶ。 1963年、東京藝術大学講師となり(1972年教授に就任)現在も活躍する多くの版画家・現代作家達を指導している。